画像はキャワイイＤＪＥＴ君

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「俺は待ってるぜ」

随分前の話ですが

道外のそのお客さんはたまたま私と同じ年齢でした。

来店した時にお目当ての車はすでに売れていたのですが
他の１台を気に入られて購入して下さいました。
同期ということもあり、意気投合し夜は一緒に飲んだ。
商売をされていると聞いていました。

何度かメールをもらった。
車をとことん楽しんでいる様子がわかった。

月日が過ぎある日の事。
どうしても売らなくてはならないと言う。地元でも売れるが
私に返すのが筋なので車を持ってくると。
フェリーで車と一緒に来て、北海道ラストランをして
渡したいと考えているそうだ。

値段は？と私は聞いた。
まぁ持って行きます。値段は決めてくれればその金額で
いいと言う。
（それが一番困る・・・）

天候が悪く、予定日にはフェリーが駄目になった。
仕方が無いので、陸送で車は北海道に向わせます。
ただ挨拶がてら店に遊びに行きますと・・と。

車が来る前にご夫婦が飛行機でわざわざ来て下さった。

一緒にご飯を食べた後、お店でわいわい飲んで楽しんだ。
いい時間になっていたｗ
ご主人は今回の売らねばならない理由をポツリポツリ話始めた。
私は黙って聞いていた。

イーグルスの「デスペラード」を聞きたいと言った。

大音量で曲をかけた。

二人の結婚式でかけた思い出の曲だと言う。

二人は涙を流していた。

私もＭメカももらい泣きしそうだった（した？）

二人はこれから新しい事に挑戦すると言う。
がっつり稼いで、当初、欲しかった車を必ずこの店で買うんだ！
と言ってくれた。

ウレチイなぁ・・・
車なんてどうでもいい。
必ず成功してくれと。
それでもし先々、また縁があれば・・でいいのです。

北の果てで・・・ちっぽけな店だが・・
こんな出会いをさせてくれてる
そんな言葉をもらえる

今の仕事が俺は好きだ。

待ってるぜばいなら！