つぶやきしぶちん
こんばんは
2010年06月15日 | つぶやきしぶちん
しぶっちでーす(整ってませんが)
「イマサラジロー」
不思議なもので、人手に渡ると気になってしょうがないものなのか?
なんせ問い合わせが多い。
「おお、景気のいい話じゃないか!」と思われるかもしれないが。。。
売れてしまった車に対しても多いんだなぁ(苦笑)
出来ればですよ、、、、
まだ売れてない時に在庫しているうちに・・・
「その積極的な」アプローチを<(_ _)>
しぶちん
「で、なんぼやねん?」
先ほどの「イマサラジロー」の続きですが~
「もう売れてしまいました」とお伝えすると。
「して、いくらで売れたのですか?」と聞かれる方が大半です。
もはや売れてKIの在庫車では無い車でお客さんの所有車です。
聞きたい気持ちは判るが、この個体の価格的な情報はお教えできないもの
ではないでしょうか?
売れてしまったものを僕も提供出来ませんからねぇ。
「旦那ちょっと待ってて下さぇ、すぐに同じような女を用意しますんで!」
とか言えないからなぁ(笑)
同じようなネェちゃん
いやいや<(_ _)>同じような車って無いからねぇ。
中には「何処へ行ってしまったのですか?」
「何県に売ったのですか?」など、、
謎だ。
それを聞いてどうするのか?ストーカー!?
最近は恐ろしい。
パチパチと撮影し、安易にブログに載せる。
お客さんの駐車場に勝手に入り込み、撮影された~とか、いつまでも
追っかけられたとかボディカバーを剥がして見てたとか~本当にある話。
イベントでなら判る話ですがねぇ。。。
気をつけなはれや。
しぶちん
「ジレンマ」
エンスーカー~まぁまぁの仕上げ整備をしたとしても、そこは中古車であって
商品としてはとても[不完全]なモノ と言う事か。
青天井にレストア代をかけれる人なんて日本にそう何人も居ないわけでして・・・
また、フルレストアしたとしても、乗りながら、改善や処置をし続けないと
なかなか理想の状態にはならないものです。
またその理想の状態とは、そのオーナーさんの使い方や好み乗り方
気になるところ気にならないところなど、この商売をしていて
本当に一人一人、驚くほど違うということを実感します。
・
KIみたいに販売がメインの店は、在庫車にどんどん手をかけてゆくと
販売価格は上がり売れにくくなる(でも、結構やっちまってますが(ーー;))
ゆえに、ある程度の~というレベルでの仕事になるわけです。
販売後、オーナーさんのリクエストや弊社のオススメ作業
というメニューはあれど、大枚かけて、また長期のレストアと
なるとなかなか一気には難しい。
それは費用の問題もあるし、弊社の受け入れ態勢も整っていない
という事もあります。
理想は在庫車の1台を何ヶ月、何年もかけてコツコツと仕上げ、これでもかの
試運転をしながら駄目出し改善を行い「どうよ、これ!」と言える完成状態の
車を○○円と価格を決め、その車を見て乗ってもらい買って頂く。
車両の状態、ベースにもよるだろうが1年に1~2台完成のペースだろうか。
経費が出て経営が成り立つ価格設定はいくらになるだろうか?それはそれは恐ろしい
価格になるでしょうね。まず車が完成する前に普通に撃沈だ(笑)
少ないですが道内で売れた旧車のお客さんの仕事があります。
先日も、納車したてのビアンキのオーナーさんがガレージの天井
が低くてアンテナが当たる~と来店された。
Mメカが適当な高さに曲げ完了。
お客さんは「ありがとう」と帰られた。
こんな些細な事だけど、近所であればやってあげれる。
少しづつですが札幌で旧車を買ってもらっていますが本当に皆さんと
いいお付き合いをさせてもらっています。定期的なオイル交換や
ドレスアップ、または不具合での修理。車検~そして、なんでも相談(笑)
お客さんは「心強いですぅ」と仰って下さいます。(お世辞もあろうが)
実は、僕らにとっても精神衛生上とても嬉しいのです。
売った車が身近にあり、いつでも様子を聞ける。調子を見れる。
些細な事であれば、無償で作業してあげたい。手強い作業もなるべく安価に~
中には、気に入り、こうしたいああしたい!と言う方にはセーブすることも話します。
少しは古い車では先輩なので、つっ込み過ぎも宥めるワケです。
そして機会があれば一緒に遊ぶ。
これが本来の売主と買主の関係であり、お付き合いであり
売った車が身近にあるのは、僕らも安心感があるのです。
やれることはやってあげれるし、維持していく上でのアドバイスや
乗り方や楽しみ方も伝授出来る。
またそのオーナーさんがどういう姿にしたいのか、どのくらいの予算で
旧車と付き合ってゆくか?長く付き合いながら見えて来ます。
もうね、心配でしょうがないですよ、それは、古いのは壊れるのを
誰よりも知っているからなのですね(笑)
「壊れません」とは言え無いもの。
車といい関係で、且つ、その車をあらぬ方向で行かぬようにと。
少しでもいい旧車を長生きさせる事も考えてもらい
仮に次に欲しい車があり下取りの相談あればなるべく高く下取りしてあげたいと
思っています。
ゆえに、数年乗られても僕がまたホチイ!と思う状態で車があってほしい。
身近に売れた車はいいんです。
問題は道外に売れたケースです。まぁ大半が道外ですからねぇ。。。
もう10年以上やってますので、かなり旧車を全国へ納車しました。
中には重整備にて、こちらへ送ってもらい整備をするケースは稀に
ありますが、大半はお客さんに任せざるをえません。
オーナー自ら修理が出来る人は極僅かで殆どが身近な工場に
お世話になるわけです。
何も無く調子良くとも最低でも2年に一度は車検もあります。
時々、試運転を完璧にこなしパーフェクトな状態で納車する~
などとの文章を見かけるが、僕は正直な意見を言うと、それは難しいと思える。
仮に100点の整備をしようともあらゆる状況で、あらゆる季節で
試運転をし続け、手直ししながら「維持する」ことになります。
もう、「俺の車!」状態で数年管理ですね(笑)そうこうしていると消耗品交換の
時期ですよ。ましてやその行為をするのが本人じゃないんだもの。
逆に「その行為」をしながら、工場と打ち合わせをしながら改善し
乗りながら楽しみ、徐々に「そう」なってゆく「時間」が一番美味しいところで
あって(良くなっていく過程、綺麗になってゆく様)
またその時間が「出来たてホヤホヤの車」が徐々に動く車としての
風格や味わいが染み込んでゆくものだと。
そしてオーナーさんがその車に馴染んでゆく。
蜜月はオーナーさんの特権ですからねぇ~
ただ、売り側として、その状況を身近で見守れないのが
手助け出来ないのが残念なのです。
牛筋の煮込みならぬエンスーカーも煮込みが必要という事か。
キャブレターのセッティングひとつにしてもハンドルのチョイスに
しても好みがありオーナーさんの描く完成形がある訳です。
オリジナル絶対派もいればモディファイバンザイ派もおります。
乗り方、乗る頻度、保管状態これも様々~
以前、酸いも甘いも知っているエンスーおじさんにこう言われました。
「KIさんはお客さんが道外だから売れたあとの
オイチイ整備の仕事が無いから勿体無いよねぇ~」
と言われました。確かに(笑)
この方が言いたいのは、売れた後、気に入った車に整備として
大枚落としてくれる人を他所の工場の仕事になるからねぇ~わざわざ
札幌まで現実的に持って来れないしね。。。
と言う事なのですね。
この方は影でKIをとても応援して下さっている方です^^
僕はオチチイ整備なんてどうでもいいんです(ソモソモおいしいのかしら?笑)
僕はね、売れた後、出来る限りの面倒を見れないのが歯がゆいのです。
弊社のMメカがKIに参加する前、面倒を見ていた車達がそろそろメンテナンスを
必要としています(もう6年ですから)彼らは皆、KIに持ち込みたい~と言われます。
ありがたや~これは管理人人気ではありません(笑)
Mメカに診て貰いたいからです。
そんなお客さん達の要望にも、KIの今のキャパシティではすぐに
受け入れ対応が出来ず・・・・申し訳無いなぁ~と。
同じように、KIである程度、作業を施した車も、再度レベルアップの
作業に入れたいと、フェリーで送りますから~と申し込まれても
すぐには難しいかなぁ・・・となってしまっている次第です。。。
うーん、Mメカが後2~3人そして大きな工場があれば!
無理だっ!(ーー;)
関西と関東に支店を出すか?(無理だよなぁ~笑)
または・・・お客さんになった人が引っ越して来ないかな?
などと馬鹿な事を考えたりね(笑)
言い訳かもしれない。。。
けれど僕らはジレンマをいつも感じながらやってます。
将来的にはビシっとした受け入れが可能なお店にしたいですが
なかなかどーして簡単にはまいりません。
遠くへ売った車達を「すっきりした!売った車なんてどうでもいいやぃ!」
と思えない店なのです。1台1台、好きで可愛い車達です。
この、何とも言え無いジレンマとは「ココ」でやっている限り続くんだろうなぁ~
と思っています。
仕方無いのですが。。。そんな管理人のつぶやきでした。
しぶちん