レストア日記
リセットパンダ?
2014年06月04日 | レストア日記
パンダでトコトン仕様
今朝のショット
ガス欠寸前でしたので試走も兼ねてスタンドへ
今回の仕事を依頼して下さったのはKIから徒歩で行けるくらいの
ご近所にお住まいのYさんでした。
長年乗っているパンダ四駆をレストアしたいとの要望でした。
え?パンダをですか?が初めの正直な感想なのですが
聞けば、最高に気に入っており、これ以外考えられないとの事でした。
お車を拝見すると、機関コンディションはいいですがボディが長年の冬季仕様で
下回りも含め、ドアに至るまで錆がかなり進行していました。
「後10年乗りたいんだ」
この個体のボディを直すくらいなら錆の少ない個体を手に入れ、それを
手がけた方がいいのでは?とご提案した次第です。
その後、そこそこの四駆が見つかりこのプロジェクトはスタートしてのであります。
しかし、ボディは良いものの内臓は元の方がいい。
なので二個一的な作業になることに。
KIでは全ての作業が無理なので下請けさんGO!
エンジンを降ろしてから、塗装作業、その後、元のエンジンミッションを載せ
且つ、どうせ降ろしたならとエアコン回りから電装関係、消耗品
ショック、ブレーキ、ラジエターから水回りとなんか旧車みたいなメニューで
機関回りの整備を施しました。
内装はシートから内張り、天張りと全て張り替え
PWから手動へ変更
45グリルを作成(ベースが頂きものでしたがそれを型取りFRPで作りました)
ボディ色はオーナーさん希望の赤黒ツートンです。
ベース車両は紺でしたのでエンジンルームから内部まで全て色が変わります。
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パンダとは言えここまでのメニューでリセットすると相当な金額になります。
読者の中にはそこまでするなら○○買うな~とか思う方もいるかも
知れません。
しかしながらオーナーさんにとってはこの四角いパンダが最高であり
足としてバリっとして乗りたい!なのです。
聞けば、911、ハーレーもお持ちですがどれもかなり年数経てど
ワンオーナーで乗っていらっしゃる。
今回のパンダはボディこそ変わりましたが臓物は元々の車から引き継がれています。
ある意味とてもエコな方なんですね。
趣味でバンドでドラム担当だそうですが新型パンダにはセットが載らない
そうですがこのパンダには全て載るそうです。
Yさんはなんと南極観測隊のドクターとして2回もドーム基地越冬隊員
を経験された方です。
基地ではドクターの仕事に留まらず料理人でありメカでもあり
あらゆることを経験されています。
氷点下70度の中、生死の体験して来たおじさんはやはり凄かったのでした。
またゆく~りお話しを伺いたいです。
先程、引き取りに来られたのですがご自分で作成したホイルキャップを
パチンと取り付け完成!
塗装屋さんで長居してしまい(今後は頼むよHさん!)足車の車検切れに
伴い納期が押し少々後半、慌ただしい作業になってしまいましたが
とても満足された様子に安堵のチームKI&下請けさん~です。
オリジナルうんぬんでは無く45仕様でも無くちょっとスポーティに
Yさんの好みに仕上がったこの赤黒パンダは世界に1台の車になりました。
普段は基本、奥さんの足!だそうで、生協で見かけるかも(笑)
今後とも宜しくお願い致します☆