つぶやきしぶちん
今夜も・・
2007年05月27日 | つぶやきしぶちん
つぶやきます(笑
「よくもまぁ見つけてくるよね。。。」
車仲間の友人に言われました。
ポンポンと面白いそして程度のいい車が良く集められるね・・
と言う。
(そんなに簡単じゃないのですが・・笑)
KIは車を売って(または整備や車検もあるが)商売をしております。
売れなきゃ商売にならないが、売れる車を仕入れるのもこれまた
難しい仕事なのです。
それもここ数年、毎年、難しくなってきている。
海外からの仕入れは円安で厳しい上にヒストリックカーの世界的な
値上がりで傾向は強まるばかりでレアな部品など、数年前とは
比較にならないくらい値上がっている。
ホイルやレアな部品も結構持っているKIだが、積極的には売れない
状態だ。自社の車の仕上げの時や、販売した車のケアの為に
とっておかないとならないと考えるようになっている。
売ればお金になるが、今度同じ値段で同じものが絶対に買えない
からだ。車も同じ傾向だ。
売値も考え直さなければならない状況もこれから出てくるかもかもよw
広告で2000万円を超えているDINOを見ると「あぁ・・ここまで
高くなってしまったんだ・・」と思うのは私だけでは無いだろう。
手頃でなるべく皆さんが手が出る(割安と思う)値段で程度のいい
車を提供しようと毎日、いろいろな情報を集め、検討し
仕入れる車を探している。良くてもあまりに高価では買えない。
程よい値段でKIで手をかけ、そして売値から利益を考えられる
個体がなんと少ないことか。
なので、いい仕入れ(価格もそこそこで程度がいい個体)が出来た
時は販売できた時より喜びがあるかもしれません。
国内で仕入れるのが一番安くなった今、個人オーナーさんからの
仕入れが(譲ってもらう)が多くなっている。
良識のあるオーナーさんが比較的に安めに自分の大事にしていた
車を手放す場合がある。
自分が楽しんだ分がある、なので、これくらいになればいい。
と考えられる人。
その場合が我々のような業者が介入できる個体だと思う。
逆にこの車は相場がこうで、これを直して
これだけ今までお金をかけたから、これ以上で売らねば!と
どこまでの銭の話の人。
この手の人は売れれば車がその先どうなろうとも、
1円でも高く売れればそれでいいと考えるようだ。
前者のタイプの方は、どちらかと言えば、自分の愛した車の
行く末を案じる。
出来れば大事に乗って欲しい。事情があり心半ばで手放す車を、
私がしてあげたかったように手を入れ、より良くして可愛がってくれる
人に売りたいと考える。
不思議なものでその安い方が、物が良かったりすることも多い。
銭の人は安いものを買う。壊れるので直すためにお金を
突っ込む。しかし、元が良くない車なので確かにお金は
かかってはいるものの、プロの目から見ると???も多い。
あまり機会が無いかもしれないが個人の方でKIに車を売った経験が
ある人がいれば聞いて欲しい(そんな機会あまりありませんよね^^;)
私がどれだけ気持ちよく車を買ったかを。
またその売った車をどう手入れをし、買われる方を吟味し販売したか・・
(そこまでは判らないか^^;)
基本は売る側の人間なので、気持ちよく(スムーズに)男前の
取引をして下さると本当に嬉しいものだ。
なので私は仕入れる際、気持ちよく取引をするように(買うように)
と心がけている。
殆んどの場合、見ないで結論を出し買うので希に「あれれ?」みたいな
事があるが、そこはプロであるw四の五の言わない。
悪い箇所があれば直せばいい。
基本は自分の直感で仕入れているし仕上げているのでミスは少ない。
(それでもありますよ予期せぬ事はあるものです、それは
前オーナーさんのせいでは無く古い車がゆえです)
勘違いして欲しくないが「気持ちよく買う」と言うことは
現金で買うとか支払いが早いとかいろいろ質問しないとか煩くないとか~
では無いのです。
私も買うときは聞くべきことは聞きますし、チエックするべき事はします。
大事な事は、その車をし信じ、オーナーさんを信頼し(壊れないとか
騙すとか騙されるとかではありません)現状を理解し、約束し約束を
守り、スムースに取引する事では無いでしょうか。
結局、古い車のいい情報は仲間内で売買されるケースが
非常に多いということ。クラブや仲間の間で「○○さんが
手放すなら彼の車なら私が欲しい」
「あの人だったら売ってもいい」など、その車を良く知る
人間を良く知る物同士、大事にしていた愛車を託したり
譲ってもらったりする。
愛車を息子に引き継いでもらいたい~などもあるだろう。
または親身に世話をしてくれた工場や営業スタッフに声をかけたり
まぁ縁が無ければ手に入らない事が多い。
市場にはいい車は出にくいというのが結論かもしれぬ。
だからこそ、我々のような新車を売らない、ましてやKIで
扱うようなレアな車を扱う業者は仕入れが大変なのだ。
20年ほど古い車が好きで、友人やブローカーさん、旧知の
工場やお付き合いのある店など情報交換し車を仕入れている。
これは私にとって財産だ。トーシーロー時期がとても今、役に立っている。
また海外から信頼できるエージェントさんから情報をもらい
仕入れる。
また、以前も書いたがオークションや売買サイトから仕入れる。
毎日毎日、根気強く探し、情報を収集し、且つ、瞬時に決断し
勝負をし、仕入れるのだ。
しかし仕入れた物がそのまま商品になるのは極希なことで
それなりの初期整備なり加修を必要とする。
(手をかけずに利益をたっぷり取れる仕入れを私は
ホームランと呼ぶ!最近打ってないですが^_^;)
それを、いいさじ加減で手直しし、利益をみて販売している。
その「さじ加減」がとても大事なことでして・・
整備の優先順位を決め、程よく手を入れる。そして恰好良くする。
予算あればいくらでも~だが、先々のために適切なアドバイスを
する。
個人売買で安く買った車を、修理屋に入れたはいいが、いい加減な
仕事で多いにぼられた話はゴロゴロある。
結論、結構な総金額になり、出来上がりに満足出来ず・・・
私が仕入れをし手を入れた車が高く感じ魅力を感じなければ
買われないでしょう。
そこの妥協点を探す(設定する)のが私の仕事だろうか。
時には「赤」もありますが^^;
ある車を工場をされていた方から長年大事にされていた車を
縁があり、譲ってもらった。
買わせてもらった車はそれはそれはいい個体だった。
車を引き取る際、その方と、とても深く心が通じた気がした。
(父親ほど年齢は離れているものの車を扱う同業者として)
もう1台、売ってもいいという車があったがその時点では
お金は無かったので買えなかった。
月日が流れ、そのもう1台の車はまだ売れていなかった。
というか、買う人はいたようだったが、この人には
売りたくない・・という感じの方ばかりだったようだ。
当初、売りたい金額より安くしてくれ、出来れば私に
買って欲しいと言う。
そして大事にしてね!じゃなくてちゃんと売って儲けなさいと言う。
(同業者として非常に心配して下さっている。まぁミイラ取りになるな!
ってことでしょうか^^;)
その車もやはりなまらいい車だった(置いておきたくなりまさぁねぇw)
家族の説得、お金の段取り、そして決断。
大変だよなぁ~車を買うって。
且つ、その店が、その車が、信頼でき「買い」なのかどうか。
私も店も日々、努力して、お目にかなう商品を提供せねば!
ランチを食べに行くのと訳が違うものね。
何十万円、何百万円の買い物だからこそ慎重にそして色々なハードル
をクリアーしなけりゃ特に古い車は買えないでしょう。
しかし、タイミング、そして縁、自分自身の決断力が無いと
永遠に買えないものでもあるのも事実です。
「これだ!」って思った時はチャンスを逃さないで下さいね!
某HPに「ガソリンなくなっちまうぜ!」みたいなコピーがありましたが
それもそうだな・・ニヤリとしながら読みました。
・
ポンポンと売れもしないが(笑)ポンポンと簡単に仕入れも
出来ない車種を扱ってるKIです。
今後ともヨロシクです
ばいなら